「言いたいことがあったのに、英語が出てこないから黙っていた。」
「会議で急に質問され、言葉が出てこなかった。」
こんなフラストレーションを感じたことありませんか?
せっかく英語を勉強するからには、やっぱり実践の場でスラスラ話せるようになりたいですよね。
とはいえ仕事の場面で使える英会話ができるようになるまでには、やはり地道な努力が欠かせません。
そこで日常業務の多忙なビジネスマンが、独学で英語を話せるようになるための4つのコツを紹介したいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- 独学でも英語を話せるようになりたい!
- もっとスムーズに英会話ができるようになりたい!
- 英語で自分の意見を言えるようになりたい!
英語が話せるようになる4つのコツ
- 暗記(実践で使えそうな英文を暗記する)
- 音読(正しい発音で読む)
- 英語で考える訓練をする
- 度胸(間違えを恐れず話す)
Contents
その① 使えそうな英文を暗記する
そもそも英語が話せないのは次の2つが原因です。
その原因とは、
英語が話せない2つの原因
- 知っている単語の数が少ない
- 知っている英文の数が少ない
です。
裏を返せば「英語をスムーズに話すには、自分の頭の中にある語彙、英文の数を増やせば良い。」ということになります。単純な話です。
という声が聞こえてきそうです。しかし、わたしはあえて断言します。
そう、英語は「暗記」なのです。
子供が最初に言葉を覚えるのは、理屈ではありません。大人が話すのを聞き、自分が耳で聞いた音を発話し、それをやがて自分の言葉として話すようになるのです。
「暗記」をバカにしてはいけない!
長い受験教育の中で、いつの間にか暗記は悪い勉強法だと一方的に思い込まされていませんか?
しかし基本的な知識や情報が頭の中に入っていない状態で、どうやって分析的な思考ができるのでしょう?
自分の頭を使って意見を組み立てたり、仮説を立て、状況を分析するといった高度な思考は、ベースとなる基本情報があって初めて行うことができるのです。
暗記は、自分の頭に基本情報を刷り込んでいくための作業です。脳内に基本情報をデータベースとして作ることで、会話の際、データベースから瞬時に情報を引っ張り出し、自然な会話ができるようになるのです。
英文を覚えることで、会話に応用が効く
しかし大人の言語学習は子供の言語習得と違い、単語を記憶していくだけでは意味がありません。「実際の会話で使えそうな英文を、丸ごと暗記していく。」これが重要です。
英文を丸ごと暗記していくと、実際に次のような効果が現れてきます。
英文暗記の効果
- 会話の応答速度が速くなる
- 英文の状況に近しい場面に遭遇したとき、自然と口をついて英語が出てくる
簡単な例ですが、例えば「(機械の)調子が悪い、故障している」という意味の”act up”という語句を覚えるとき、
My computer has been acting up lately.
「最近コンピューターの調子が悪い。」
という英文で覚えるようにします。
すると、この「コンピューター」の部分を「スマートフォン」に置き換えて、
My smartphone has been acting up lately.
「最近スマートフォンの調子が悪い。」
のようにも言えますし、「車」に置き換えれば
My car has been acting up lately.
「最近、車の調子が悪いんだ。」
という感じで、文章を無限に増殖させることができます。つまり、一つの単語を英文で覚えることによって、会話での応用がきくようになるのです。
このようにして、会話の幅は記憶した英文の数に比例して広がっていくのです。
実際に使えそうな文章で覚えていく。
とはいえ、何も考えず、ただひたすら英文を暗記していく作業はぜんぜん、面白くありません。ただの苦行です。
どうせ英文を暗記するなら、実際のシチュエーションで使いそう、役に立ちそうな文章を覚えていくようにしましょう。
また暗記は単純作業なので、一度に2時間も3時間もかける必要はありません。長くやると飽きますし、集中力が落ちて効率が悪くなります。
暗記学習は一回に長くてせいぜい1時間。短期集中で効果的に学習しましょう。
その② 正しい発音で音読を繰り返す
英文を暗記していくときに気を付ける点が2つあります。
それは、
注意ポイント
- 単語を正しく発音する
- 文章のアクセントを意識する
ということです。
いくら暗記が大切とはいえ、長ったらしい文章をただ覚えればいいってもんではありません。特に発音が分からない未知の単語は、必ず正しい発音を確認するようにしましょう。間違った音で発音しても会話で相手に通じません。
また、英語には文章全体に強弱のアクセントがあります。英語がネイティブスピーカーっぽく聞こえるようにする上で、アクセントは最も大事なポイントです。最近はネットでもネイティブスピーカーによる文章の音読が聞けるようになりました。
発音とアクセントに気を付けながら、さらに次の2つを意識して練習を進めると、より活き活きと自分の頭に英文を刻み込むことができます。
注意ポイント
- ネイティブスピーカーになったつもりで読む
- 声が出せないときはシャドーイング
ネイティブスピーカーの音源がついている英文は、必ず音声を確認するようにしてください。そして発音練習の際は、ネイティブスピーカーになりきって、発音をマネしてください。
声に出し、耳で音を聞くことによって、単語や英文が自分の記憶に定着する効果もあります。
周りに人がいて、どうしても声が出せないときはシャドーイングで口の筋肉を鍛えるようにしましょう。
コロナ以降、みんなマスクを付けて外出するようになったので、シャドーイングは移動中のバスや電車で簡単にできるようになりました(笑)
その③ 英語で考える訓練をする
英会話をスムーズに進めたいと思ったら、普段から英語で考えるクセをつけておくことです。これがいざという場面で威力を発揮します。
英会話がスムーズに進まない、会話の途中で英語が出てこない。
そんなとき、頭の中では日本語から英語への変換を行っているのではありませんか?
「今からお客さんにこの書類を送らないといけないから、打合せは午後にして!」
と言いたいときに、
「えっと、お客さんはcustomerで、書類がdocuments、発送するがsendだから、これを英語で言うと、、、」といった具合です。
(実際には以下のような英文になりますね。)
”I have to send the documents to a customer right now, so let’s talk about it in the afternoon.”
つまり、
脳内の流れ
- 言いたいことが日本語の文章で浮かぶ
- 文章を単語に分割する
- 英単語に変換する
- 単語を文法的に正しい順番に並べる(SVOC)
- しゃべる
こんな流れになっているわけです。
さらに会話では相手も発言しますから、次の流れも加わります。
脳内の流れ
- 相手が英語で何か言う
- 言われたことを日本語に訳して理解する
- 返答したい内容が日本語で浮かぶ
個人差はありますが、頭の中で一つ一つ日英、英日の変換を続けていると、テンポよく会話ができません。適切な言葉が浮かばなかったり、脳内の翻訳に手間取ったりしていると、急に頭が真っ白になってしまうこともあります。
ところが頭の中に英文のストックが多く入っていると、このやり取りが電撃的に早くなります。そして会話の途中で、「えー」とか「あー」とかいう”Ah, well,” という発言が減っていき、どんどん自然な会話ができるようになっていくのです。
英語で日記を書いてみるのも効果的
英語で考える訓練の一つに、「英語で日記を書いてみる」という方法があります。
今日の出来事を振り返り、その内容を英語で表現してみるのです。
やってみると分かりますが、何気ない日常の出来事も、意外なほど英語で表現できないことに気付くはずです。
例えば
「今日はうっかり寝坊して、友人との約束に遅刻しそうになった。」
と書きたかったとします。
「あれ、「うっかり」って英語でなんて表現するんだ?」
「ん?「寝坊する」って動詞、英語にあったっけ?」
「遅刻しそうになるの「~しそうになる」って、どう表現したらいいんだ?」
こんな感じで、次から次へと疑問が湧いてきます。そして疑問が湧いたらネットで言い回しを調べます。
結果、以下のような文章が出来上がります。
“I completely overslept this morning, so I was almost late for an appointment with a friend of mine. “
日本語なら簡単な文章も、英語で表現することに慣れていないと、この一行を作るだけで、かなり時間がかかってしまうハズです。
でもこの英語で日記を書く一連の作業が、英語で考えることの訓練になるのです。
慣れてくると日本語→英語の変換をすっ飛ばし、最初から英語で言いたいことが浮かぶようになってきます。そうすると会話の際にも、自然な流れで相手とコミュニケーションできるようになるというわけです。
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そんなときは、
「布団に入ってから眠りにつくまで、今日の出来事を英語で思い出してみる。」
これだけでOKです。とにかく毎日少しずつでも、頭の中で英語を使って考えることが大事です。
気になる英単語がどうしても思い出せず、眠れなくなってしまうかもしれませんが(笑)
その④ 最後は思い切って話してみる「度胸」が大事!
英文を覚えたら、無理やりでもいいから、実際の会話で使うようにしてみましょう。
「お、意外と通じるじゃん!」となればテンションも上がります。
もちろん逆に、「あれ、全然通じねーぞ。」ということだって、あります。
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しかしどっちの結果になるにしても、間違いを恐れずどんどん発言をしていくことです。覚えたての表現が通じると、「おー通じたぞ!」という感動と合わせて、その時の場面・情景が自分の記憶に定着します。一度記憶に定着すると、別のシチュエーションでも、その表現がスムーズに出てきます。
逆に自分の英語が通じなくても、がっかりすることはありません。その体験はまた別の意味で自分の記憶に刻まれ、今度はより適切なシチュエーションで使えるようになるからです。
まとめ (独学でも英語が話せるようになる4つのコツ)
最後にもう一度、英語が話せるようになるための4つのコツをまとめておきます。
英語が話せるようになる4つのコツ
- 暗記(実践で使えそうな英文を暗記する)
- 音読(正しい発音で読む)
- 英語で考える訓練をする
- 度胸(間違えを恐れず話す)
英語学習は、地道な作業の積み重ねです。楽をしてぺらぺらになる方法なんてありません。ただ、地味な学習を継続していく上で大事なことがあります。それは、英語を楽しむことです。楽しんで勉強する。
英語がスムーズに話せて、外国人と意思疎通ができるようになったら、本当に楽しいですよ。世界中の人とつながり、いろんな考え方を知り、自分の価値観も変わります。焦らず、コツコツと、楽しんで学習を継続していきましょう!