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【TOEIC 900点超え】リーディング力を鍛える英字新聞(電子版)の読み方5つのポイント

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「仕事で使える英語を身につけたい!」

 

「TOEICで900点以上の高得点を取りたい!」

 

こうした目標を持ったとき、避けて通れないのが読解力(リーディング)の強化です。

 

例えばTOEICのリーディングパートは、問題文も含めるとおよそ6,000ワード。これを75分で読み、回答する必要があります。一方、Wall Street JournalやNew York Timesといった日刊紙は、内容にもよりますが1記事あたりの文字数が、だいたい800~2,000ワードで構成されています。

 

もし普段から英字新聞を読むことに慣れておけば、TOEICのリーディングパートで制限時間内に最後の問題までたどり着けず、時間切れになるという事態は避けることができます。

 

そこで今回は、「リーディング力を鍛える英字新聞(電子版)の読み方5つのポイント」について、TOEIC 900点を越えた現在も継続しているわたしの学習方法をご紹介したいと思います。

 

英字新聞の活用はこんな方におすすめ

  • TOEICで900点以上を目指したい!
  • 英語の読解力を上げたい!
  • 英文を早く読めるようになりたい!

 

この記事で分かること

  • 長文読解力を鍛える方法
  • 英文が早く読めるようになる方法
  • 語彙力を伸ばす方法

 

英語の長文読解に悩んでいませんか?

普段から仕事で英文の資料を読んだり、海外のスタッフとメールのやり取りをする機会があれば、英語の長文を読むことに対してそれほど抵抗を感じないかもしれません。

 

しかし日常であまり英語を使う機会が無い人は、実際に英語の長文を読むと、想像以上に時間がかかることを実感するはずです。

 

例えば、よくあるのがTOEICの試験で、「リーディングの時間が足りなくて、最後の問題までたどり着けなかった。」というもの。実はわたしもTOEICで800点を越えるまで、75分の制限時間内に最後の問題にたどり着くことができない、「時間切れ問題」が課題の一つでした。

 

また、普段から英語に接して英文を読むことに慣れている人でも、政治や経済など、ちょっと硬い内容の英文記事にはまったく歯が立たない!ということがあります。特に自分の専門外だと、知らない単語が数多く出現します。

 

リーディングで苦労するのは、長文を読むことに慣れていないから

このように、

 

「英語を読むスピードが遅い。」

 

「知らない単語が多くて内容が把握できない。」

 

といった悩みは、普段から読んでいる英語の分量が少なく、長文の読み方に慣れていないことが原因です。

 

なので英字新聞を活用し、ポイントを意識しながら練習することでリーディング力の課題を改善させることが可能になるのです。

 

英字新聞を活用することで鍛えられる3つの能力

TOEICスコアが800点くらいの段階にくると、今まで使っていた対策本や参考書の英文に物足りなさを感じることがあります。同じ参考書を繰り返し勉強することは大事ですが、それだけだと飽きてしまいますよね。

 

その点、英字新聞であれば日替わりで違うネタを読むことができるし、いま現在起こっている出来事を、活きた英語で学ぶことができます。

 

速読力

さらに活きた英語を読むことで、長文に対するストレスが減っていきます。徐々に自分の頭が英語の長文に慣れ、耐性ができてくるからです。英語に慣れてくると、文章を前方から固まりごとに読んでいくこともできるようになります。そうすると英語を読むスピードが上がっていきます

 

長文読解力

また、読んでいく際に文章の意味をつかみながら全体の大意を把握していくので、長文読解力が鍛えられていきます。

 

語彙力

出現頻度の高い単語は何度も目に触れるうち、やがてその意味を覚えていくことができるので、語彙力が鍛えられます。

 

つまり英字新聞を活用することで、「長文読解力」「速読力」「語彙力」の3つの能力を鍛えることができるのです。

 

英語力を鍛える英字新聞の読み方5つのポイント

ではどうやって英字新聞を読んでいけばいいのか。これからその具体的なポイントを説明していきます。

 

ポイント① 1つの記事を最低2回は読む

1記事を最低2回は読むようにします。

 

その際の注意点ですが、

 

1回目は辞書や翻訳アプリを使わない。分からない単語や表現はどんな記事を読んでも必ず出てきます。初回はとにかく辞書を使わず、最後までどんどん読むこと。

 

2回目に、1回目で分からなかった単語と表現を確認しながら読む。

 

こんな流れです。

 

1回目からアプリの辞書機能を使いながら読んでいくのは、めちゃくちゃ非効率です。分からない単語が出てくるたびに、いちいち調べていたら、最後まで読み終わるのに膨大な時間がかかってしまいます。そればかりか単語の意味は分かっても、「結局、なんの話をしているんだっけ?」と、記事全体の意味がつかめなくなってしまいます。

 

辞書機能は2回目以降に使うようにしましょう。

 

ポイント② 文章を戻り読みせず、先頭から意味を取りながら読んでいく

これは英文を早く、正確に読む上で重要なポイントです。英語を戻り読みせず、単語が書かれた語順に固まりでとらえて読んでいきます。

 

例えば以下の文章を見てください。

 

In late 2020, Apple introduced iPhones with 5G capabilities that were touted as offering faster internet speeds to improve gaming and downloads, helping spark renewed interest in the gadget and fueling a record fiscal 2021 profit of $94.7 billion.

(2020年後半、Appleは5G機能付きiPhoneシリーズを発表、5Gはゲームやダウンロードを改善するより高速なインターネットスピードを提供し、関連機器への新たな需要喚起を助け、2021年度Appleの記録的な利益94.7億ドルに一役買ったとされている。)

出典:WSJより抜粋、ミナト訳

 

5G搭載のiPhoneシリーズ発売により、2021年度にAppleの利益が大きく押し上げられた、という内容の記事です。

 

これを素早く、英語の固まりごとに意味を取りながら前から読んでいくと、以下のようになります。

 

In late 2020, // Apple introduced iPhones // with 5G capabilities // that were touted as // offering faster internet speeds // to improve gaming and downloads, // helping spark renewed interest in the gadget // and fueling a record // fiscal 2021 profit of $94.7 billion.

(2020年後半に // AppleはiPhoneシリーズを発表した // 5G機能付きの // それは次のようにうたわれている // さらに早いインターネット速度を提供する // ゲームとダウンロードを改善する // 製品への新たな興味に火をつけることに役立つ // そして記録を後押しする // 2021年度利益94.1億ドル)

 

日本語だけ読むと不自然な文章ですが、英文を読んでいるときの脳内ではイメージが浮かび、100%ではないにしても英文全体の意味がつかめているハズです。

 

慣れないうちは、前方から英文の固まりごとに意味を取っていく方法が難しいと思うかもしれません。もしかしたら、英文を固まりとして取り出すことすら難しく感じるかもしれません。(文章を単語の羅列としてとらえてしまうと、全体がぶつ切りになってしまい、意味把握が困難になります。)

 

文章の途中に知らない単語が混じっていても、そこはいったん飛ばしながら意味をとっていきます。

 

とにかく前方から文章を読む練習を繰り返していると、英文を読む速度が上がっていきます。1日1記事、1ヶ月も読み続ければ、最初の頃より記事を読むことが楽になっているはずです。

 

前方から固まりごとに英文を読む。これが英文「速読力」のキモとなります。

 

ポイント③ 分からない単語、表現が出てきても悩まず先に進む

ネイティブスピーカーでもない限り、Wall Street JournalやNew York Timesなどの英字新聞を読んで、中身を一発で100%理解することなど、まず不可能だと思ってください。また、どんなメディアでも必ず自分が知らない未知の単語に出くわすものです。

 

ですから英文に触れる際は、未知の表現や単語は必ず出てくるものだと割り切りましょう。もし未知の表現に出会っても、慌てず、意味を考えることに時間をかけすぎないことです。知らない単語は飛ばして読み進めると、後に続く文脈で内容が分かることも多いです。

 

なので最初に記事を読むときは、分からない部分はあまり気にせず、とにかく先へ文章を読み進めていくようにしましょう。

 

ポイント④ 何が書かれているか考えながら(推測しながら)読む

最初に読むときに、意味が分からないところはすっ飛ばし、とにかく最後まで記事を読み切ってみましょう。その際に、

 

「この記事はこんなことを言っているんだろうな。」とか

 

「この事件は、こんな状況で起こったんだろうな。」

 

と、記事の全体像を把握(想像)しながら読んでみましょう。文章を脳内で正確に訳出するよりも、推測、憶測で、とにかく最後まで一気通貫にどんどん英文を読み進めることが大事です。

 

2回目以降に単語を調べながら読んでみると、自分が推測しながら理解していた内容と実際の内容が違っていることも多いです。でも、まずはそれで良いのです。完璧でなくとも記事を最後まで読み切る。これが長文読解の訓練につながっていくからです。

 

推測を交え、記事全体の内容を把握(想像)しながら読む。長文読解力を向上させる大事なスキルです。

 

ポイント⑤ 分からなかった単語は、2回目以降にアプリを使ってチェックする

1回目に記事を読んで意味が分からなかった単語は、2回目以降の段階でチェックするようにしましょう。単語を調べる際にはアプリやツールを活用して効率よく行います。

 

わたしのおススメツールは以下です。

 

おすすめのアプリ

  • PC:Google Dictionary
  • スマホ(iPhone):翻訳アプリ

 

PC使用時に便利な"Google Dictionary"

 

iPhoneの「翻訳アプリ」

 

iPhoneの翻訳アプリを使って単語を調べる方法はとても簡単です。調べたい単語を長押しすると、その部分が選択され、翻訳が表示されます。

 

 

ただ、気を付けておく必要があるのは、かなり正確とは言え翻訳精度は完璧では無いということ。たまに「こっちの意味の方が適切だろう」と思われるものがあります。

 

それでもツールを使って分からなかった単語を調べることはムダになりません。その単語を覚えておいて、次に同じ単語に出会ったときに意味が分かればOKなのです。文脈によって意味が異なる場合、その都度覚えていく。それで良いのです。

 

自分が興味のあるジャンルから読んでいこう

「政治経済など、硬派な記事を読むのはちょっとしんどい、、、」

 

そんな人は芸能、スポーツ、文化など、なんでもいいので自分が好きなジャンル、興味ある分野の記事から読んでみてください。

 

できるだけ多くの記事を読むようにしよう

移動時間や仕事の休憩時間を使って、できるだけ多くの記事、英文を読むようにしてみてください。

 

最初は1日1記事読めたらOKです。おそらく20分あれば、1,500ワードほどの記事が1本読めるんじゃないかと思います。もちろん自分がどのくらいその分野に詳しいかにもよりますけどね。

 

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私の場合、Wall Street Journalで仕事に関係ありそうな短めの記事(800ワード)は約6分、New York Timesのようなボリュームのある社会面の記事(1,600ワード)で約15分かかります。

 

リーディングを根本から鍛えるためにできるだけ多くの英文を読み、できるだけ多く未知の単語、表現に触れるようにしましょう。不思議に思えるかもしれませんが、多くの文章に触れていると、英会話にも役立つことがあります。英字新聞で読んだ単語やフレーズが会話の途中で頭に浮かび、それを会話に使えることがあるからです。

 

まとめ(英字新聞の読み方5つのポイント)

今回の記事「リーディング力を鍛える英字新聞(電子版)の読み方5つのポイント」をまとめます。

 

ポイント

  1. 一つの記事を最低2回は読む
  2. 文章を戻り読みせず、先頭から意味を取りながら読んでいく
  3. 分からない単語、表現が出てきても悩まず先に進む
  4. 何が書かれているか考えながら(推測しながら)読む
  5. 分からなかった単語は、2回目以降にアプリを使ってチェックする

 

英語学習に即効性はありません。継続することで、あなたの見える世界が広がっていきます。わたしは今も学習を継続中です。英字新聞を継続的に読んで、長文読解力、速読力、語彙力の3つを伸ばしていきましょう!

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